なんじょうデジタルアーカイブ Nanjo Digital Archives

迎春 あけましておめでとうございます

一大躍進の年にしましょう 
佐敷町長 山城時正

1986年のスタートを迎えるにあたり、謹しんで町民の皆さまに新年のごあいさつを申し上げます。本年も、町民の皆さまの益々のご繁栄、そして、佐敷町のさらなる発展を心より祈念いたします。
わたしたちのふるさと佐敷は、昨年、町制施行五周年を迎え、それをひとつの節目に新たなまちづくりへの様々な展開、取組みを開始いたしました。「佐敷町まちづくり100日シンポジウム」もその中のひとつといえます。これまで進められて来ました住み良く明るい町の創造のための緑化運動や美化活動、町民の健康づくり推進運動、そして基幹産業の一大振興をはかるための農業基盤整備、農村総合整備事業、それぞれが着実にその成果をみせております。
このような進展を踏まえ、さらに内容、取組み等全般にわたってそれぞれの事業を再点検し、本町の将来像確立のために新たな展開の基礎を構築しようという試みが「まちづくり100日シンポジウム」の一つの意義といえます。
町制五周年という節目は、わたしたち佐敷町民に新たな課題を与えているものと思います。シンポジウム開催の立脚点は、他の諸事業の推進にもあてはまることであり、また、町民の皆さん一人ひとりが主体的にまちづくりに参加する時期が、今、きているのではないかと認識しております。
まちづくりには、何よりも地域住民のコンセンサス、意思が反映されなければなりません。それにはまず町民の皆さんのまちづくりへの参加がなければならないでしょう。一人ひとりの力が、町民の皆さんがひとつにまとまった時、それは偉大な力となり、まちづくりを飛躍的に発展させるエネルギーになってまいります。
昨年は、かねてから念願でありました県内唯一の施設となる国立厚生年金総合老人ホームの誘致が本町に決定いたしました。これも町民一丸となった努力の成果以外の何ものでもないと考えます。本年も、産業の活性化、生活環境の整備、海邦国体開催準備、国立厚生年金総合老人ホーム建設へ向けた諸準備……と、本町の将来にとって大きな影響を及ぼす事業に取組み、展開していかなければなりません。
佐敷町の豊かな自然が生み出す活力と、ふるさとを愛する町民の皆さん一人ひとりの発揮する力を源に、本年も活力に満ちたまちづくりを進めてまいりたいと思います。本年も、ふるさとの躍進の年といたしましょう。

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大分類 テキスト
資料コード 008438
内容コード G000000521-0002
資料群 旧佐敷町(佐敷村)広報
資料グループ 広報さしき 第100号(1986年1月)
ページ 2-3
年代区分 1980年代
キーワード 広報
場所 佐敷
発行年月日 1986/01/10
公開日 2023/11/09