町制五周年をひとくぎりに新たなスタートが切られた。「まちづくり100日シンポジウム」開催などが象徴するように、ふるさとの発展をめざした様々の取組みが行なわれている。
師走の声を聞いて何かとあわただしさが漂う昨今ではあるが、佐敷町では春待月という本月の別称を用いたい。というのは、国立厚生年金総合老人ホームの用地取得が町民の皆さんの協力によって順調に進み、建設に向けて二歩、三歩前進していることがあるからである。
同施設の建設は、将来の佐敷町の発展に大きな意味合いを持つものであり、その付加価値には大きいものがあると判断される。また、単に、大規模施設の誕生というだけでなく、同施設の利用、活用によって、わがふるさと、沖縄の文化を全国的に紹介できるといったソフト面の効果が大いに期待できるといったことなどが、「師走」を「春待月」と呼んだ方が良いという所以なのである。
物事の新たな展開、出発にあたっては、そのもととなるきっかけというものがある。勿論、そのきっかけはただ待っているだけでくるものではない。やはりその後の展開は、主体的につかまえたきっかけかどうかでその大きさはちがってくるはずだ。
国立厚生年金総合老人ホームは本町が将来の展望をかけて誘致した施設である。その意味で、町民一人ひとりの協力がこれまで以上に必要な時が今来ているといえるのではなかろうか。