町民の意志と知恵によるまちづくりの新たな出発点ともいえる「佐敷町まちづくり100日シンポジウム」が、第一部、第二部と開催された。町制施行五周年というひとつの節目にあたって、これまでのまちづくりをあらゆる分野で総点検し、より暮らし良い佐敷町をめざし、それぞれが考え、行動しようというのである。関係者はもとより、多くの町民がこのシンポジウム開催に力を尽されていた。行政の担当者として感銘を受け、また、心強く感じたものである。
まちづくりはいうまでもなく単なる都市計画ではない。ハード、ソフト両面において、やすらぎと潤いを得ることのできるものの追求でなくてはならないと考える。いってみれば、郷土を、佐敷町を光り輝かせるのがまちづくりなのである。地球特性を生かすとか、各産業の活性化の方向を検討するとか、さらに、人つくり、郷土愛の育成など、その意味ではすべきことが山積しているといえる。
話し合い、語り合えば、まだまだ課題も生じてこようし、新たな対応、施策の必要性も生まれてくるものと思う。
シンポジウムの第一部で、町青年連合会の代表が「中央指向型のまちづくりではなく、地域からの、地方を輝かせるまちづくりを」と述べていた。為政者として頼もしい限りであり、また、このような意見が出たことは、「まちづくり100日シンポジウム」開催のひとつの大きな成果だと考える。