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佐中、初出場で銀賞にかがやく

8月6日(火)、沖縄市民会館において行なわれた第25回沖縄県吹奏楽コンクール(主催・沖縄県吹奏楽連盟)において、佐敷中学校吹奏楽部は、初出場でみごと銀賞に輝きました。
同コンクールは、吹奏楽の底辺拡大を目的としており、それだけに多数の参加がある大会です。佐中吹奏楽部が銀賞となったのは、25名以下で編成される小編成の部です。
初出場という不利な条件にもかかわらず栄冠を手中にすることができたのは、何よりもコンクールに向けた猛練習の成果といえるでしょう。また、日々の練習でつちかったチームワークのよさも大きくものをいっています。
佐中吹奏楽部(富盛由紀部長)は、顧間の永山尚子教諭の指導のもとこれまで厳しい練習を積み重ねてきました。その成果を、今回の同コンクールでみごとにみせてくれたわけです。
受賞した演奏曲目は、H・L・ワルター作曲「西部の人たち」です。指揮はもちろん永山教諭。のびのびと演奏する生徒たちを一点に集め生み出す音楽は、銀賞にふさわしいものとなっていました。
永山教諭は、大会の印象を「生徒たちに、大きな会場での演奏、コンクールという雰囲気を経験させてやりたいと思いまして出場しました。入賞など毛頭考えていませんでした。ただ場馴れさえしてくれれば、と。でも、雰囲気にのまれず、生徒たちは力を出し切ってくれました。私自身大いに感激しています」と語っていました。
現在、佐中吹奏楽部は、女生徒だけで編成されていますが、男生徒の加入も大歓迎とのことです。
着々とその地歩を固めつつある佐中吹奏楽部ですが、今回の県のコンクールの銀賞受賞はさらに大きな力、伝統となっていくものと思われます。
また、62年に開催される海邦国体においても、佐中吹奏楽部は重要な役割をはたすことになっています。国体の開会式や閉会式での各曲の演奏の担当がそれです。
今後、レパートリーをさらにひろげ、編成も充実し、より高次の演奏に向かって生徒たちはつき進んでいくことでしょう。

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大分類 テキスト
資料コード 008438
内容コード G000000516-0009
資料群 旧佐敷町(佐敷村)広報
資料グループ 広報さしき 第95号(1985年9月)
ページ 6-7
年代区分 1980年代
キーワード 広報
場所 佐敷
発行年月日 1985/09/10
公開日 2023/11/09