アオガエル科に属する体長30ミリ~35ミリ位の蛙で雌がおおきい。吸盤の発達が悪く、必ずしも樹上棲とはいえない。後肢はながく跳躍力が強い。
宅地、畑、山地にかけてひろく分布する。繁殖期は4月から9月初め頃までで、止水池の浅瀬に産卵するのが多い。黒褐色の卵は寒天質に包まれていて、直経1ミリ位である。
この種をさす方言名はないようで、蛙の一般名であるアタビーとよんでヌマガエルと区別していないようである。
戦前まで田に多いヌマガエルは食用にしていた。特に小児の滋養強壮に利用されたが、本種が食用にされたかどうかはっきりしない。