第1回目の結実とあって家の人はもとより、近所の人、通りがかりの人に毎日その独特のスタイルを見せています。
渡名喜元景さん宅の庭にあるツリートマトがその主人公です。2メートル余りの背丈で、ジャンボサイズのサクランボのような実をつけています。トマトの種類ということですが、見た目にはとてもそれは感じられません。
「まだ熟れていませんし、食べたことはありませんが、味はトマトそのものということですよ。近所の真栄城勇さんがハワイのカウワイ島で食べ、その種を持って来たものです。なんでも町出身の山内さんというお宅でとれたものだそうです」
4メートルぐらいの木にたわわに実っていたものの子どもということになる渡名喜さん宅のツリートマトです。満3歳になる木ですが、一房(と呼んでいいかどうか)が7個から4個で20房以上、ざっと80個ほどの“トマト”がなっています。
ビワの実よりひとまわり大きく、まだ青い色をしていますが賞味希望者が次々と登録しているとのことです。
「真栄城さんから苗でいただいたんですが、気がついたときに肥料をやるぐらいで手入れというほどのことはしていなかったんです。こんなに大きくなるとは思ってもいませんでした。
こうなると愛着というか、かわいくなってきますね」
渡名喜さんは、パッションフルーツも近所の人が驚くほどに実らせる腕の持ち主です。きっと、ツリートマトもハワトの味を楽めるように熟させてくれるはずです。