水産業振興の大きな原動力に 拓かれる未来 豊かな海
佐敷町の漁業振興に大きなはずみがつきました。その原動力となる水産業近代化施設落成式典が6月23日午後3時より馬天港内において行なわれました。
昭和58年度より開始された佐敷・中城漁業協同組合の水産業近代化施設整備事業は、恵まれた自然条件を最大限利用できる漁業拠点としての施設、設備をそなえたことになります。
このほど完成をみたのは、漁船用補給施設(A重油4キロリットルタンク一基・軽油1キロリットル一基)、製氷冷蔵施設(貯氷庫四トン・冷凍庫マイナス20℃)、漁船漁具保全施設(漁具倉庫150平方米・巻揚機三トン型一基)、漁船修理場(90平方米)の各施設です。馬天港の一角を占めるこれらの施設は、今後の佐敷町の漁業振興の原動力となり、また、町の諸産業にとっても大きな活力となることでしょう。
落成式典は、漁船修理場を会場に特設舞台が設けられ、漁業関係者、多くの来賓の参加で盛大に挙行されました。安里英一氏の進行で式典は行なわれ、第一部落成式典は屋比久孟賢さんの開会のことばでその幕が切っておとされました。山城健青佐敷・中城漁協長が今後の漁業振興への決意を施設完成の喜びと共に述べ、次いで徳田安永さんによる経過報告が行なわれました。
祝辞は、久手堅憲信沖縄県農林水産部長(代読)、糸満三郎沖縄県漁業協同組合連合会長、山城時正佐敷町長によって行なわれ、それぞれ、自然条件を生かした漁業の振興にふれ、水産業近代化施設の活用が述べられていました。
仲村安正さんによる今後の漁業振興への決意を秘めた閉会のことばによって喜びの式典はとじられ続いて、第二部の落成祝賀会にうつりました。玉城源喜佐敷町議会議長による乾杯の音頭で祝賀会ははじまり、会場内では喜びの祝杯をあげる声がこだましていました。
余興は、玉城流七扇会津波美代琉舞研究所員によって行なわれ、祝賀会を盛り上げていました。