この井戸は、小谷の井戸のうち一番上方に位置しています(字小谷小谷原69番地)。泉を利用して造られたと考えられ、東北向きに森を背にし、左右の大石で天井を支えた樋井(ヒージャー)です。
奥行き4メートル余、天井から底までの高さ約2メートル、幅2メートル、堰き止めの高さ60センチ、奥は石の横積み6つ重ね。前広場は敷石、梯形で広さは約13平方メートルあります。1974年中期まで生活用水でしたが、上水道の普及により今では飲用外に使用されています。伝承では、140年または150年前に現在の形に造られたとされています。井戸にまつわる伝説もあり、一名「小谷子(ウククシー)の井」とも呼ばれ、産井であり、右手には無名の水の神の碑もあります。