地域特性を生かした農業の確立をめざし、本町の農業者、関係者は、日々研究、努力を続けています。
4月25日には、地域の特産物づくり、亜熱帯農業の振興をはかるための、台湾導入野菜現地検討会が行なわれました。
昨年8月、台湾より種子を導入し、育苗、そして、町内の7戸の農家にほ場を設け、生長の度合をみているユウガオ、白ニガウリ、ヘチマ、3品目についての現地検討会です。
南部農業改良普及所、町農業委員会、農協各生産部会、役場経済課、試験生産協力者のみなさんが、各ほ場を訪れ、栽培状況、肥培管理状況など詳細にわたって検討が加えられました。
佐敷町の新しい作物として、また、名産にしようという意欲のあらわれか各ほ場とも良く管理されており、初めての品目にもかかわらずはやい生長をみせていました。
栽培等の難点克服のための肥培管理の指導も現地で行なわれ勇定の方法や時期、植付方法など具体的な検討もありました。
白ニガウリなどでは、植付本数から地這いのさせ方、空間を多く利用した栽培方法について詳細にわたった指導も行なわれていました。
各ほ場では、作物の状況、施肥回数と量、労力などを記録した日報をもとに今後の栽培のあり方も話し合われ、摘心の個所や時期によって同作物でも生長着果に大きな違いがでてくることが話題の中心になっていました。現在、初めての品物であり、各品目についてのデータを収集する段階といってもよく、それだけに各ほ場を管理する農業者の方々はより神経を使っているようでした。反省会においても「収穫についてのデータがないのでいろいろな実験が必要」という意見が出されていました。