方言名「チンチナー」は、鳴声に由来する。繁殖期である夏季には、 「チンチン チンチン」と高い鳴声を出しながら上昇し、下降するときには「チッチッチッチッ」と低い地鳴きに変わる。
ヒバリと混同している人が多いが、ヒバリとは別科の鳥である。
全長13センチ位のヒタキ科の小鳥で胸腹面は黄白色、頭頂は黒褐色、背面は黄褐色の地に黒褐色の縦斑がある。7月から9月、サトウキビ畑、ススキ、チガヤなどの草原に巣をつくり、4から6個産卵する。
餌は、主としてバッタ類だが、蝶や蛾の幼虫も餌とする。本州以南、琉球列島に広く分布する。敏しょうな動きで青空の下を駆けめぐる元気者である。