”畑の肉”と称される大豆製品は私達の食生活のいろんな面で利用されています(図1参照)。
最近、アメリカにおいて大豆の良さが見直され(成人病の予防に必要な栄養素やタンパク質を豊富に含む)、日本食ブームと合せて”豆腐”が注目のまとになっています。
ところで、日本で利用されている大豆の96%はアメリカ産といいます。つまり、国内の自給率は4%しかなく、アメリ力におんぶされた形で日本食が守られている状況は、大いに改善する必要があります。むかしは、主要作物のひとつとして栽培されていた大豆ですが、今回にそれについて取りあげてみます。
大豆の品種は、1000種を越えるほどに多く、その草型は直立性からツル性のものまでさまざまです。大豆の特徴を農業の面からみますと、
※在圃日数が短く収穫可能(在圃日数60内外で10アール 当り生草1700㎏、乾燥 茎葉では360㎏の収量あり)
※チッソ収量が多い。在圃日数60日程度で10アール当り10㎏に達する。
※種実は食用に、若葉も野菜代りに利用できる。
※間作に適する
※土壌すき込み後の腐熟が速やかで栽培跡地の土壌も膨軟になる。
-などがあげられます。
栽培方法については図2にまとめました。
なお、播種期については従来、2月の「雨水」の季節が子実用大豆の適期とされています(約90日で収穫可能。播種が遅目だと、梅雨の最中の収穫となりますので注意してください)。
“あなたも大豆栽培に挑戦してみませんか。”
県南部農業改良普及所 電話0988-89-3515・5741