なんじょうデジタルアーカイブ Nanjo Digital Archives

わが家の誇り 楽しめて、役に立って 屋比久 宮城敏昭さん

いまが盛りとガレージの屋根をおおいつくし咲くカエンカズラ、みごとの一語につきます。
昭和56年4月の第1回心豊かなふるさとづくり推進大会で購入した苗木が、ここまで生長し、道ゆく人を楽しませてくれているのです。
「昨年ぐらいからですか花をつけるようになったのは。肥料は市販の油カスを入れる程度です。ただ、タナをつくり十分に枝が伸びるようにしています」
と語るのは、字屋比久の宮城敏昭さん。今日のこのカエンカズラの生長を一番驚いているのは、宮城さん自身かもしれません。常緑種の植物なので、夏はガレージの断熱効果はバツグンとのことです。
通りがかり町内外の人々が枝をわけてもらいにたずねることが、最近とみにみえてふえているといいます。国道からちょっと入った所にある宮城さんのお宅ですが、目ざといドライバーなどは、わざわざ車をまわし枝を分けてもらいにくるといいます。もちろん、快よく分けてやる宮城さんです。さすがCGG推進運動の賛同者です。
「私は、勤務で昼間はいませんから知らないんですが、家人がけっこうその対応でいそがしいみたいです。何という花ですか、という問い合せで」
カエンカズラは、ノウゼンカズラ科の常緑ツル性植物。原産はブラジルとのこと。挿木で簡単にふやせます。とはいっても植物は人間の愛情を感じることができるともいわれますから、宮城さん宅のような手入れは欠かせてはなりません。
わが家の誇りにふさわしい咲きっぷりのカエンカズラでした。

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大分類 テキスト
資料コード 008437
内容コード G000000506-0015
資料群 旧佐敷町(佐敷村)広報
資料グループ 広報さしき 第89号(1985年2月)
ページ 9
年代区分 1980年代
キーワード 広報
場所 佐敷
発行年月日 1985/02/10
公開日 2023/11/09