将来の地域農業を担う中核的農業経営者の養成と、農業青年の実践的育成指導にあたる先駆的指導農業経営者の確保のために、沖縄県では、「沖縄県指導農業士」と「沖縄県青年農業士」の認定制度を定めています。
地域のリーダーとして、また、農業の将来の展望をきりひらく中心として活躍し、沖縄県の農業の発展に積極的に取組む人たちが、これらの「農業士」といえます。県知事が「農業士等の認定基準」をもとに認定し、その今後の活躍が期待される人たちでもあります。
本町においては、すでに昭和54年度に字仲伊保の屋比久清敏さんが青年農業士の認定を受け、また、字手登根の呉屋新太郎さんは、昭和56年度に指導農業士の認定を受けています。
両氏ともそれぞれ、単に農業経営の改善だけにとどまらず、土づくりをはじめ、地域農業の振興、さらに地域のコミュニティー活動にも力を入れ、多くの実績をのこしています。また、市町村や県農業行政への提言、先進的な農業経営の実証や公表なども行ない、近隣から大いに期待されています。
このような活動、農業実践のための農業先進地への調査研究にも積極参加し、日々研讃に励んでいるお2人です。
また、農業士としての真価は、農業青少年やそのグループに対するリーダーシップです。将来の担い手に、農業を、21世紀の農業を考えてもらおうという活動がそれです。合理化や機械といった面にたよるだけでなく、明日の農業、将来の農業経営を考えるその指導、実践は、いま、各方面から注目され、大いに期待されています。