方言名、クラー。全長15センチ位の小鳥。日本全国、人の住む所にはどこでも生息し、繁殖する。人が住まなくなると生息しなくなるという鳥である。
産卵数は4個から8個、人家や家畜小屋の壁のすき間などに巣をつくる。巣材は、雑草の枯れたもので粗雑な巣である。
植物の種子を好むが、繁殖期には昆虫類やその幼虫も捕食する。秋冬期には、群れを作って行動することが多くなるので、むかしは網で捕えて「クラージューシー」にして食べたという。沖縄において稲作の盛んであったころの、スズメと人間の知恵くらべが想像できるようなエピソードである。
姿、形、鳴き声が良くないので籠鳥として飼うことはない。