なんじょうデジタルアーカイブ Nanjo Digital Archives

わが家の誇り 彩り鮮やかポインセチア 冨祖崎 久田カメ

鮮やかな真紅の花が、門をくぐった途端、眼前いっぱいに広がります。周辺の銀穂のゆれるサトウキビ畑と好対照です。
久田カメさんが、心をこめて育てているポインセチアが今回の主人公です。
真紅のものをはじめ、目のさめるような黄色のものまで、その種類は現在4種とのこと。
「はじめて7年になりますかね。最初は軽い気持ちで鉢植にして、水をやるぐらいでした。ところが、育てていくうちにかわいくなりまして、今では、土づくりから取組んでいます」
ご主大が奥さんの“土づくり”を感心し、ほめるほどですからそれは、まさに本格的なものなのでしょう。腐葉土をつくり、赤土とまぜたり、その製法は花にあわせてするとのことです。
「ポインセチアは、花もちが良く、また、冬場に鮮かな花をつけ、クリスマス、正月を飾ってくれますから、貴重な花と思いますよ。冬を明るく過せますから、もっともっとたくさん育てていきたいですね」
庭いっぱいのポインセチア、一昨々年には、娘さんが寄宮小学校へ贈り大へん喜ばれるなどたくさんの“分家”があります。
花を贈ったり、贈られたり、花がとり持つ縁が多いというカメさん、ときには、植えてあげることもあるといいます。
「花のタケの調整とか、日照との関係、土づくり、全部自分の手でやるわけですから、かわいさはひとしおです。それが株分けして、よそ様の家で花をつけたりしたら最高の気分です」
久田さんのお宅の近所の各家には、ポインセチアが数多くみられ華やかでした。

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大分類 テキスト
資料コード 008437
内容コード G000000505-0013
資料群 旧佐敷町(佐敷村)広報
資料グループ 広報さしき 第88号(1985年1月)
ページ 8
年代区分 1980年代
キーワード 広報
場所 佐敷
発行年月日 1985/01/10
公開日 2023/11/09