なんじょうデジタルアーカイブ Nanjo Digital Archives

家庭・暮らし 馬天小児童石ケンづくり体験集

「石ケン作りについて」 馬天小5年 山城美香子
私たちは、いつもは捨てるような油で、石ケンを作りました。
この自分たちで作った石ケンでくつ下をあらってみました。かたいっぽうのくつ下は作った石ケンであらい、もうかたいっぽうは売っているせんざいを使ってみたのです。自分たちで作った石ケンの方がとてもよく汚れがおち、また、水はけもよく、水のせつやくにもなりました。でも、なれないせいかにおいがちょっときついので、そこをなんとかなおして石ケンを作ってみた方がなおいいと思いました。

「セッケンづくり」  馬天小5年 宮城 幸一
僕たちの石ケンづくりは、トラックからまきにする木材をおろすことからはじまりました。とてもつかれました。
ドラムカンを運んでブロックの上にのせて、まきを入れたときもつかれました。お母さんたちが、いつもこのようにしてセッケンをつくっているのかと思うと、たいへんだなあと感じました。
ドラムカンには、ぶた肉のあぶらがたくさん入れられ、にこまれました。カセイソーダーが入れられ、みんなでかきまぜるときがきました。僕は始めはおもしろそうだったのでいっしょうけんめいやりました。しかし、目にも鼻にもノドにもにおいがきて、涙がとまりませんでした。
大きなナベでつくってみんなで食べる昼ごはんもおわって、午後には、やっとセッケンもできて僕たちの苦労もみのりました。つかれましたが、できたときは大いへんうれしく思いました。
お母さんが、そのセッケンを使ってみてよく落ちるといったので、自分たちで作ったセッケンがこんなに役だつのかと思いました。僕はとってもうれしく感じました。

石ケンづくり挑戦・ひと言集
成子 「石ケンづくりが始まるときはおもしろそうだったけど、目にけむりが入っていたかった」
よし子 「始めはおもしろそうだったけど、始まってからはあまりおもしろくなかった」
のり子 「あんなに目がいたくてつかれるのに、よくおばさんたちはへいきだなと思った」
まつえ 「とてもいそがしいと思っていたけれどひまだった。でもおもしろかった」
しょう子 「肉を切ったり、かきまぜたり、楽しかった」
ゆう子 「がんばったので石ケンがかたまるのが楽しみだった」
かおる 「石ケンはどうしたらつくれるかなと思っていたので、あぶらをたくさんつかうのでびっくりした」
じゅんこ 「はじめおもしろそうだったけど、あとからくさい肉はきらされるし、ケムリもたくさんでていやになった。けど、最後までやってよかったと思う」
勝 「おもしろかったが、ごはんを食べるとき小さな子がよこどりしたからおもしろくなかった」
周太 「かきまぜるときがいちばんつかれた。けむりで、目とのどがとてもいたくなった」
綱巳 「ドラムかんにぶたの油とハイユを入れてかきまぜるときにへんなにおいがしたのでちょっと苦しかった。でも楽しかった」
由治 「まぜるときくさかったが、しゅうた君たちとこうたいでやったらそうでもなかった」
ひろのぶ 「かきまぜるとけむりがでて、けむたくて涙がでた」
としき 「かきまぜるとき目がいたく、なみだがたくさん出た」
かつみ 「せっけんに肉を入れるとは知らなかった」
ただゆき 「ぶたの肉を入れてやって、肉がもったいないと思った」

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大分類 テキスト
資料コード 008437
内容コード G000000505-0012
資料群 旧佐敷町(佐敷村)広報
資料グループ 広報さしき 第88号(1985年1月)
ページ 8-9
年代区分 1980年代
キーワード 広報
場所 佐敷
発行年月日 1985/01/10
公開日 2023/11/09