沖縄県畜産共進会肉牛(黒毛和種)部門で金賞受賞。佐敷町では初めての受賞です。この栄誉に輝いたのは、新里の勢理客徳清さんです。
「本格的な畜牛施設をつくってから7年目、うそではないかと思いました。獣医の先生から、これは良い肉がとれるはず、といわれてはいましたが、それが言葉どうりになるとは」
現在、経済連の預託牛を含め61頭ほどの牛を飼育している勢理客さんです。24カ月から28力月ほど商品化するまでかかるというから、素人目でみても大へんな苦労が感じられます。
「良い肉をつくるには、飼料の面だけでなく、管理面でも手間と金をかけなくてはならないんですが、そうすれば費用は増していってしまう。かといって手を抜けば良い商品が生まれません。畜産農家で借金をかかえてないところはないんでは」
と語りつつも、喜びが……。勢理客さんには、もう1つ喜びがあります。畜産農家に限らず後継者で悩んでいることが多いのですが息子さんが“後継ぎ宣言”したのです。現在、県農業開発青年隊で学んでいるとのこと。勢理客さんの夢もふくらみつつあるようです。