「気くばりの行政」を 佐敷町長 山城時正
年頭にあたり、謹しんで新春のおよろこびを申し上げます。新年も町民の皆さまにとって、希望に満ちた、発展の年となりますことを心よりお祈りいたします。
旧年は、ふるさと佐敷の将来像を前提として諸計画、諸事業を推進してまいりました。緑化運動や美化活動、老人の健康推進、町民全体の健康づくり、農業基盤整備、農村総合整備モデル事業…いずれも、将来をみすえた事業であり、町の将来を左右するものといえます。さらに馬天港の整備などのように、産業の活性化につながっていく事業なども進められました。
それぞれの事業には、今後さらに検討を加えそして、地域住民のコンセンサスを得た上で推進していかなければならないといったことなど大きな課題も含まれております。
海邦国体への本格的な取組みも開始されました。施設整備、環境整備はもちろんのこと、町民の皆さまのご理解とご協力なくしては、その成功はあり得ないと思われます。意識面、施設面、相方の整備充実を今後ともはかり、佐敷町の良さ、町のイメージアップをぜひ実現したいと考えております。幸い、本町は、環境整備面においては「緑豊かな、自然 あふれる町づくり」に以前より取組んでおり、その仕上げで全国の人々を迎えることができることと思います。
厳しい財政事情下にありますが、町民が一致協力し、町民の総意があらわれるような町づくりを、今後とも推進していけば、きっとこの荒海も乗りこえられるのではないでしょうか。
私も、町政を担当させていただきまして3期目、本年は、その締めくくりの年でもあります。
また、町制施行5周年を迎える記念の年でもあります。佐敷町の将来、その発展を考え、実行する上で、なによりの機会となる年といえるでしょう。初心にかえり、地域に活力が生まれてくるような取組みをいたす覚悟であります。
諸施設の整備、そして、冨祖崎公園のような既存施設の活用に力を入れ、町民にとって暮らし良い、明るいふるさとづくりをさらに推進してまいります。「気くばりのある行政」をモットーに、輝くふるさとづくりをおし進めていくことを申し上げ、年頭のあいさつと致します。
緑あふれる文化の町に 佐敷町議会議長 上城源喜
明けましておめでとうございます。1985年も、ふるさと佐敷にとって発展、充実の年となりますことを願いまして、新年のごあいさつと、決意を申し上げます。
私たちの佐敷町は、緑と海、豊かな自然に恵まれております。町の発展、将来にとってこの自然は大切な活動源としなければなりません。美しい景観と豊かな海の幸を私たち町民に与ええくれる馬天港、緑深い背後の丘陵を最大限に生かした、自然あふれる町、平和豊かな町づくりが、わが町の目標とするところです。
現在、都市近郊型の農村として位置づけられる佐敷町は、総合整備計画等によって様々な事業が推進されています。将来の展望のある農業の確立に向けての土地改良や栽培作目の研究等も強力に進められております。地域農業の振興に町議会としましても全力を上げ対応していきたいと考えております。
また、わが町は県都のベッドタウン化などによって人口の増加が続いています。今後は、人口増によって生ずる諸問題に対応できる体制づくりなど、生活環境面における整備充実をはかり、より住み良い町づくりに力を尽したいと思います。昨年は、冨祖崎公園の完成をはじめ各公園も整備され、1歩1歩、目標とする町づくりが進んでおります。現在、手登根、つきしろで多目的広場の工事が進められています。
道路、排水整備も進行中ではありますが、今後なお一層の努力を続け、安全、清潔、そして明るい佐敷町にしてまいります。
港湾の整備は、町の将来にとって大きな意味合いを持つものであり、慎重な構想計画のもと取組んでまいります。
さらに、ハード面での取組み、努力だけでなく、ソフト面での強化、充実にも力を尽くしたいと考えております。町民の生命、財産を守るため、活気ある議会活動を通し、清潔な、町民本位の公正民主的な政治を行なう覚悟です。
社会福祉の充実でもって、町民の幸せを生み出し、文化財の保護、教育環境の整備等によって「文化と緑の町」づくりに貢献いたします。