フクロウ科に属する渡り鳥で、夏季に沖縄各地に渡来。この科の鳥は、沖縄では6種知られている。全長30センチ位で、顔面・頭部・体の背面は黒褐色、腹面は淡色の地に黒褐色の縦斑を散らす。
眼は鮮黄色。低地の屋敷林から山岳部の林内まで広く生息し、主に昆虫類を捕食する。昼間、樹々の茂みで休んでいるが夕方になると活動を開始し、哀調を帯びた声で盛んに「ホッホー、ホッホー」と鳴く。
方言では、この類の総称としてマヤージククと呼んでいるが、特に本種についての方言名はないようである。本種も近年激減している。今年こそ、これら消えゆく鳥たちが再び訪れてくれるような環境づくりの始動元年にしたいものである。