なんじょうデジタルアーカイブ Nanjo Digital Archives

くしゆっきい⑪ 沖縄大和口(その2)

前回に続き太郎少年の生活日記。
4時間目は体操(体育)です。
一生懸命やったので汗ハリました。
しかし木蔭に入ったら涼しい風が吹いて来ました。次郎君が「シライナー」といったので僕も「うん、シライネー」といいました。
昼休み時間に三郎君が次郎君を欧っていたので、僕は職員室に行き、「先生、次郎君が殺されています」といった。先生が来たので二郎君は次郎君を殺すのをやめました。三郎君は大変ウーマクです。
5時間目は私の得意な読み方(国語)の時間です。「雨」の字を使って短文を作りなさいといわれました。「雨が降れば道はゲゲ、ゴヤ、ナベラがヨカル」とてもよくできたと思いましたが、先生はほめてくれませんでした。
6時間目は唱歌(音楽)です。僕はマーミナ小を読むのが苦手でしかも僕が大きな声で歌ったら、左のどだといって、みんな笑っていました。僕は唱歌は嫌いです。
授業は終りましたが今日は掃除当番でした。黒板の上のほうはイチャワナイので何回もトノイデふきました。掃除が終って戸を閉めて、サシをコメテ帰ろうとしたら先生が「太郎君の姉さんは何をしているか?」ときくので「軍作業歩いています」と答えました。先生はうちの姉さんを「好きしているのかなあ」と思いました。

▲シライ (シダサン→涼しい)
▲殺されている (クルサットーン)→欧られている。叩かれている。
▲ウーマク (やんちゃ、腕白)
▲マーミナ小 (もやし)→音符
▲イチャワナイ→届かない
▲サシをコメル→鍵をかける
(真栄城勇)

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大分類 テキスト
資料コード 008437
内容コード G000000504-0005
資料群 旧佐敷町(佐敷村)広報
資料グループ 広報さしき 第87号(1984年12月)
ページ 5
年代区分 1980年代
キーワード 広報
場所 佐敷
発行年月日 1984/12/10
公開日 2023/11/09