ふるさと佐敷から交通事故を一掃しようと現在、開係者、各方面の協力者の皆さんが強力に交通安全運動を推進している。先ごろの町議会でも「交通事故加害者ワーストワン返上並びにシートベルトの着用推進に関する決議」が満場一致でなされた。いずれも、本町の交通事故第一当事者「ワーストワン」という不名誉な記録を返上するためのものである。
交通事故は、単に当事者のみの不幸に終らない。実に様々な災禍を周囲の人々にもたらす。
一瞬の出来事がたちまちの内に複数の人々を不幸のドン底に陥とし入れてしまう。ハンドルを持つ1人として、常にこのことは肝に命じておきたい。
町民各位の協力で交通安全運動は、いろいろな形で進められているが、これを受けてさらに一人びとりが安全意識を高め、交通事故の恐ろしさを自覚しなければならない。何度もくり返されいわれていることであるが「モラル」「思いやり」そして「それぞれの自覚」、この3点をしっかり身につけなければ交通安全の確立は困難である。
行政的な対策、配慮の上にこの当事者の「こころ」が加われば、交通事故の一掃により大きく近づけるはずである。
「掛け声」は、いつでも誰でもかけられるし、大きく掛けることもできる。しかし、その掛け声だけで大きな岩は動くはずもない。やはり一人びとりの力が必要なのである。掛け声も力も町民で出し合い、ふるさとから事故を一掃しよう。