全長170ミリメートル内外、体全体が鮮赤褐紫色でくちばしも脚も赤い。腰部に青紫色の斑がある。沖縄各地で繁殖するのも多いが、夏鳥として県下各地に飛来するのも多いという。河辺林に住み小魚、カニ、蛙、昆虫などの小動物を餌とする。
この色鮮やかできれいな鳥も、不吉の鳥として嫌う所が沖縄本島南部には多い。
佐敷町でも、この鳥が屋内にはいると厄だとして、浜におりて厄解(ヤクブトチ)の祈祷をしたという(昭和20年ごろまではよく行なわれた)。
戦後、昭和26年から29年ごろまでは比較的よく見掛けたが、同じ仲間のカワセミ(方言名・カーラカンジャー)とともに、姿をみせることが極めて少なくなった野鳥の1種である。