快い汗に暑さを忘れて
7月25日、午後の強い陽差しがガジマルの樹の影を大きく地面にえがいています。2時の開始に向けて、老人クラブ員をはじめ区民が暑さの中、新里公民館に集まって来ます。
今や、健康体操はお年寄りだけではなく若い人にも人気です。みんなそろって爽やかな汗を流そうと、いろいろな体操のメニューに挑戦しています。
この日もいつものメンバーは時間通りに集合、ほがらかな会話をかわしながら準備にかかります。新しく参加してくる人が毎回あり、そのための分も準備を欠かしません。手ばやくマットが敷かれ、それぞれが位置につき、軽るく体を動かしています。
新里の健康体操は、毎週水曜日午後2時から、新里公民館を会場に開かれています。指導を受け持つのは、宮城節子さんと勢理客キヨさん。お二人とも、町で健康体操が開始されてから今日まで続けているベテランです。驚くほど柔軟な体と色つやのよい肌の持ち主でもあります。
健康体操は町老人福祉センターで始められ、参加者の増加で各公民館に分散し開かれるようになったのが昨年。今では、地域の人々の健康維持に大きく貢献しています。特に休まず参加するお年寄りの方の顔は、回を追って明るく輝いて来ているようです。
「生命の貯蓄体操」といわれる健康体操は、主要な骨格や筋肉の歪みを調整し血液、体液の流れを良くする運動が中心となっています。これによって諸機能が調整され、活発化していきます。
全身の手入れともいえる「要の体操」、そして、成人病の予防や機能回復の効果抜群の「自彊術」と、この日のメニューに参加者は快い汗をかいていました。この日の参加者で最高齢は、84歳。他の参加者に決して見おとりしないやわらかい体の動きをみせてくれました。健康体操は、和やかな雰囲気の中でリラックスして続けられていました。