方言名・スーサー。翼長120ミリから130ミリメートル内外。沖縄各地の山地から市街地まで広く分布する最も普通に見られる留鳥の一種である。本州、四国、九州などに生息するヒヨドリに比較してやや小型で、特に頭部、背面が色濃く暗褐色に見える。
産卵は春から秋期に多く、樹種を選ばない。石垣島、西表島にはイシガキヒヨドリ、与那国島にはタイワンヒヨドリ、大東島にはダイトウヒヨドリ、のそれぞれの亜種が生息する。
バナナ、トマト、ビワ、パパイヤなどの熟れた果実を好み、その被害は大きい。
他の野鳥が自然環境の悪化で減少するなかで、年々個体数が増加しつつある種である。色、声とも良くないので籠鳥として飼われることはない。