なんじょうデジタルアーカイブ Nanjo Digital Archives

おもいでのスナップ ② 今は懐しいモンペ姿 文・写真提供  字仲伊保 當真登美

私たち22名は、一週間の訓練を無事終了しました。役場において宮城村長よりお誉めのことばと、全員上下のモンペの服をいただきました。初めて見るモンペの服にみんな嬉しさでとび上がらんばかりでした。
早速、全員モンペを着けて役場の松の木の下で記念撮影。宮城村長は、「みんなの訓練終了も誇りであるけれど、このモンペの服は沖縄では佐敷村が第一号で着用するという誇りも忘れないでください」とくり返しおっしゃられていました。
この役場前での貴重な写真は、一緒に訓練を受けました旧姓小波津光枝さん(現・山内光枝さん)の提供です。
私たちは、すばらしい訓練のおかげにより、そのモンペ姿で畑仕事に励み、また、キビや芋の植付けなどの指導に各部落であたりまた。様々な成果をあげることがきました。
森下先生は、私の畑へも回ってこられ、訓練の成果を生かしている状況をみられ誉めてくださいました。私たちだけではなく、村にとっても大きな成果のあった農事訓練と今さらながら思っております。村民のためにつくされた、宮城村長、森下先生にあらためて感謝を申し上げたいと思います。
私は、いただいたモンペをもとにたくさんのモンペをつくり、親類、知人友人、そして仲伊保女子青年に着用してもらいました。当時のモンペは、ひざと足首に二力所ヒモがつけられたものでした。
服地も少ない当時であり、着物をほどき、アイディアをこらしてつくったものでした。
一枚の貴重な写真によって様々な思い出がよみがえり、また、宮城村長、森下先生の功績に思いをいたしております。
偉大な両先生のご冥福を祈りペンを置きます。

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大分類 テキスト
資料コード 008437
内容コード G000000499-0025
資料群 旧佐敷町(佐敷村)広報
資料グループ 広報さしき 第82号(1984年6月)
ページ 12
年代区分 1980年代
キーワード 広報
場所 佐敷
発行年月日 1984/06/10
公開日