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農地の効率的な運用を 営農の活性化 土地改良事業の推進で

農地保全事業、土地改良、基盤整備事業の推進によって、本町の農業は、かつてみられなかった成果を上げています。元来、肥沃であった農地を、計画的に整備し、農道の整備、区画の整理によって効率的な営農をおし進めるのですから当然のことかもしれません。
現在、営農の近代化、効率のアップをめざして、さらに土地改良が進められています。これらの事業が達成されれば、本町農業の将来の展望は大きくひらけることでしょう。基幹産業の活性化、飛躍的発展があれば、町全体の各産業にも、それが大きな刺激となっていきます。
ですから、土地改良一基盤整備事業は、単に農業従事者、農家だけのこととかたづけられません。
いってみれば、佐敷町の産業全体に関わるものであり、本町の将来を決するひとつの大きな要素といえます。
いま、各区推進員の方々の協力と、担当部局の町役場経済課の働きによって、県営佐敷地区農地保全事業、浜崎地区農業基盤整備事業等の継続、推進がはかられています。県営佐敷地区は、6月中旬に説明会、7月初旬には前年度に引き続き工事が開始される予定となっています。
浜崎地区では、95%の同意を得、さらに100%達成に向けて、事業内容の説明、数々のメリットの説明がなされています。
活力ある農業、営農の活性化をはかるためにこれらの諸事業が計画、推進されているわけですが、そういった面での効果は早くも出ています。反収の増加でみれば、事業推進前は砂糖キビで8トンに満たなかったものが、8.5トン以上(団体営津波古地区・春植え)となっています。
また、「土地の集団化」「全ての畑が道路に面する」「排水施設の充実」「冠水地域解消」「大型機械の導入実現」「労力の節減」といったメリットに加え、良い意味での営農おける競争を生んでいるのが土地改良事業です。
昭和60年設計、61年着工を目標に進められている浜崎地区土地改良事業は、第二次振計の高率補助金を活かすためにあらゆる努力が行なわれています。前述しましたように高い同意率を得ていますが、完全実施のためにはやはり地主の方々の100%の同意が必要といえます。
都市近郊型農業の発展、地域特性や自然条件を生かすために、事業の早期実現が待たれます。

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大分類 テキスト
資料コード 008437
内容コード G000000499-0009
資料群 旧佐敷町(佐敷村)広報
資料グループ 広報さしき 第82号(1984年6月)
ページ 6
年代区分 1980年代
キーワード 広報
場所 佐敷
発行年月日 1984/06/10
公開日