方言名 チッチャー・翼長65ミリメートル内外、色は地味。早春に「ホゥーホケキョ」の鳴声で、春を告げる小鳥である。
本種は、本州、四国、九州に棲息しているウグイスの亜種とされている。
小形の昆虫を捕食するので、農業上益鳥である。
他県では、「法華経」の鳴声で昔から多くの人に親しまれ籠鳥として飼われているが、沖縄ではその習慣はない。
沖縄では、籠鳥の第一位にあるメジロに比較して、色、鳴声などが劣る本種が琉歌に詠まれているのは、ヤマト文学の影響だろうか。「いつも春くれば深山ウグイスの花の上に来鳴く声のしほらしや」など春に因んだ歌に多い。