保険税は高いとお考えですか、安いとお考えですか。めったに病気などしたことがない、という健康家庭の方にとっては、高いとお考えになるのも当然のことですし、きた中には、この程度なら、と納得なさる方もいらっしゃることと思います。ただ、一般の家庭にとって保険税がかなりの負担であることは否めません。いったいどうして、保険税はこんなに高いのでしょう。それは、医療費が毎年ふえつづけて大変な額に達するからです。グラフは佐敷町国民健康保険の月別の医療費の状況をあらわしていますが、昭和57年度と昭和58年度を比較してみますと、10月診療分現在で、23・8%の医療費の伸びを示しています。昭和56年度と昭和57年度の医療費の伸びが8・2%であったことを考えると、本年度の医療費が、いかに驚異的に伸びているかがわかると思います。
国民健康保険(国保)の制度では、医療費の25%は保険税でまかなわなければならないことに定められています。
国保では、私たちが診療をうけた場合の医療費は、次のような割合で負担することになっています。
医療費の30%……診療をうけるとき患者が負担。医療費のほぼ45%……国が負担。医療費のほぼ25%……保険税として被保険者が負担。
つまり、私たち被保険者は、保険税という形で、医療費の25%を負担しなければならないのです。
ところで、先にみたように昭和58年度の本町国保の医療費は、相当高い割合で増えています。このふえつづける医療費の25%をまかなうためには、保険税を値上げして補うより方法がありません。
高度経済成長のころは一般会計等の繰り入れ金等により、医療費の増大分をそのまま全部保険税の値上げに結びつくことのないよう、財政処置を講ずることも不可能ではありませんでしたし、実際そういう配慮を行ってきました。しかし、財政窮乏下の今日、そうした財政的余裕もありません。医療費がふえれば、そのふえた分の25%はそのまま、保険税という形で被保険者にご負担いただくより方法はなくなります。 医療費増大と保険税値上げのイタチゴッコはたまりません。これ以上の保険税値上げを防ぐためにも、医療費の節約を心がけましょう。医療費節約ということは、お医者さんにかかるな、ということではありません。からだの具合が悪ければ、すぐお医者さんにかかってください。ただ、そのかかり方を考えていただきたいということです。たとえば、同じ病気で2人も3人ものお医者さんにかかる人がいます。これは同じような診察・処置・投薬を2度も3度もくり返すわけで、医療費も2倍3倍にはね上り、無駄なことです。また、深夜、休日、時間外に診察をうけると割増料金をとられます。
だいたい、こんな時間に診療をうけることは、お医者さんにとっても迷惑なことです。注意さえ払えば、こういう時間の受診はさけられる場合が少なくありません。
この欄へのお問い合わせは 佐敷町役場住民課国保係まで