東南アジア諸国をみてまわりました。沖縄の地域特性を生かし、今後大いに交流を深めなければならない国々を目の当りにし、1つの方向を見出したように思います。彼の国々の文化、人情にふれ沖縄文化を再確認し、今後のあり方を学びました。
視察訪問日程と印象記
第1日目・バンコック(タイ)
香港経由でバンコックヘ。機上からの印象は、広大な水田の農業国。夕食は古典舞踊を観賞しつつ。
第2日目
市内、郊外の視察。水上朝市の賑いには何となく親しみが…。王宮の絢爛さに驚かされる。蘭花キ栽培園視察、大いに勉強になる。夜は懇親夕食会、交流を潔める。
第3日目
古都アユタヤ視察。王朝文化の保護、文化財の保存状態に感心させられた。90%が仏教徒の国、の印象を大きくした。
長期に亘る洪水の影響があらゆる面に出ていた。貧富の差の大きいこと、水上生活者の存在、車の洪水など多くの問題をかかえている国ではあるが、自国文化を大事にする国でもあった。
第4日目・クアラルンプール(マレーシア)
国立回教寺院、メルデカ競技場、錫採掘場など視察。資源の豊富な国でもあり将来性が感じられた。緑が多く高層建築がそれにマッチ。整然とした町づくりが行なわれている。各施設が良く手入れされているのが印象的であった。
第5日目・シンガポール
日中はマレーシア各地視察。夕方シンガポール入国。商業の街然とした都市。
第6日目
植物園、工業団地、世界貿揚センター、官庁街、手工芸センターなど視察。緑の中に街があるという印象。港湾施設の整備や建築途中の建物の多いのが自立つ。公園や緑地の整備は見習うべきものが多かった。
第7日目・ジャカルタ(インドネシア)
市内視察。赤道直下の国でもあり暑さが強烈だった。遠景の民家の赤瓦は坤縄の風景にも似ていて親しみを覚えた。
27の人種、250の奮語を持つ多民族国家とのこと。一万三千余の島々からなる国でもある。人ロが密集し、都市計画の立遅れが目立った。修学率の低さに驚かされた。
第8日目・バリ島(インドネシア)
マウス・ウブドの芸術村、チエルク・パツアンの手工芸村など視察。夕食にはバリダンスショーを観賞。沖縄の踊りとどこか似ており、過去の文化の流れに思いをはせた。観光を主対象とした村落づくりが行なわれており、目的にそった村づくりの大切さを大いに感じた。民俗文化を重んじ、それを現代に生かすいき方に感心させられた。
第9日目・バリ島から香港、台北へ。
10日目 総統府、竜山寺、忠烈祠など市内視察。午後自由行動。
11日目 台北から那覇へ。昼着。
視察中、特に強く感じられたことはいかに緑が大切かであった。緑がつくる街のイメージは大きいものがある。
水道が飲用として適さないなどの社会資本の不備もみられたが、国づくりに各国が意欲的であった。身近かな国との交流、協力の必要を強く感じた。(山城時正 記)