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善意が会場に満ちあふれて 大盛況 第一回 福祉活動資金造成チャリティーショー

福祉に対する一般の理解は、年年高まりをみせています。佐敷町でも10月29日、老人福祉センターで町社会福祉協議会主催の活動資金造成チャリティーショーが催されました。午後2時と7時の2回の公演には、プロの琉舞を鑑賞し、また、資金造成に協力しようと多数の町民の方々が詰めかけ盛況でした。
このチャリティーショーは、急速な高齢化社会を迎え、独居老人、ねたきり老人、心身障害者などの種々な福祉サービスが必要に迫られている中で、その対策資金と町社会福祉協議会設立5周年を記念しての福祉大会、記念誌発行のための資金造成を目的に開かれたものです。
これには、本町小谷出身の宮城能鳳(小谷正吉)さんをはじめ、屋嘉比清、上里トヨ、桃原英仁、中村昌成、神谷好弘、各研究所の大きな協力がありました。
プログラムは、あでやかな「かぎやで風」に始まり、「かせかけ」「松竹梅鶴亀」、「鷲の鳥」などのしっとりとした踊りの他、独唱やにぎやかな「高平良万才」、「黒島口説」などが披露され、宮城能鳳振りつけによる「小谷節」、「取納奉行」では、能鳳氏の女形にやんやの喝采。「馬山川」では、ユニークな踊りが受けて最後まで目が離せない舞台となっていました。プロの芸のすばらしさ、芸の真髄を堪能した町民が会場にあふれていました。
各研究所、町民1人ひとりの暖かい善意で、予想以上の成果をあげることができたチャリティーショーでした。
町社会福祉協議会では、この資金を有効に活用して福祉の心を育て、平和で明るい福祉の町づくりになお一層の努力を重ねていく決意を固めているとのことです。

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大分類 テキスト
資料コード 008436
内容コード G000000496-0007
資料群 旧佐敷町(佐敷村)広報
資料グループ 広報さしき 第79号(1983年12月)
ページ 6-7
年代区分 1980年代
キーワード 広報
場所 佐敷
発行年月日 1983/12/10
公開日