美しい自然の中で、シンボルと個牲のある町づくりをしよう。
佐敷町は県下随一の風光明媚な町である。つきしろの街から見おろす風景は、絶景であり、町民が等しく感銘するところであろう。更に素晴らしいことに、本町には佐敷ゆうどれ、月代の宮等数多くの貴重な史跡がある。恵まれた自然とこれらの歴史的遺産を大事にしながらの町づくりが必要である。しかしながら、最近の公共施設や民間住宅は、多様性や色彩に欠け、画一的に設計されコンクリートのジャングルの様相を呈しつつある。
幸い本町の老人福祉センターや馬天小学校の設計は、機能面はもとより、外観色彩において創意工夫がなされ、町外からも高く評価され、わが町のシンボルとなっている。
シンボルと言えば、昔は部落のあちこちにあった。部落入口の大きな夫婦シーサー、石敢當、大木等は小さい頃のよき思い出であり、郷士愛を育んでくれた。
今後公共施設の建設には、1%程度の予算を捻出し、その周辺に庭園、シーサー等のシンボルを配してはどうか。また、個人住宅の建築にさいしても、町全体との調和、自然との調和を考慮したうえで、外観色彩を造るというのはどうだろうか提案をしたい。
シンボル造りは、町民の心の拠り所を創造することであり、次の世代を担う予ども達の情操教育への投資となることでしょう。