なんじょうデジタルアーカイブ Nanjo Digital Archives

くしゆっきい④ 珍名奇名考

個人のお名前、固有名詞に「珍名奇名」などと、失礼とは思いましたが、一風変ったお名前が揃いましたのであえてそう呼ばさせていただきます(敬称略)。
これから登場していただきますお名前は、公簿(戸籍簿)記載のものですので、ご家族、関係者の方々に迷惑かもしれませんが「くしゆっきい」のお茶うけ話程度のごく軽い気持ちでお受けとりください。いささかも他意はございませんので、その辺はあらかじめご了承くださいますようおことわり申し上げておきます。
では初めに、字津波古の方々からご登場していただきます。
福増宝求、福を増し、宝を求めると読める。戦前の字津波古の素封家、屋号福増の先代の名前。次に、山城美色(色美ラサ)、文字通り芙蓉のような色白な方であった。内間進八十郎、普通の名前よりひとまわりロングサイズの名前。
崎山喜禄町教育長の父は、崎山喜森、祖父が喜多。悪童共が、崎山家の門前を「キリン、キッタ、キリン、キッタ」と大声をはり上げ早や足で走り去って行く。それを微笑で見送って居られた好々爺父子二代。
嶺井太文が役場に戸籍抄本の請求に来た。戸籍主任が「だれの分か」と問うたら「嶺井太文です」との答え。再度「だれとだれの分か」と聞きかえせば、「私、太文の分だけです」と。これは戸籍主任が、太文を“二人分(タイブン)”と勘違いしての1問1答の1幕。
福田護佐丸、これは忠臣護佐丸にあやかっての名前か? この人は夭折したとのこと、今となってはそのいわれは知る由もない。(間野多賀弥)

ダウンロード
大分類 テキスト
資料コード 008436
内容コード G000000494-0006
資料群 旧佐敷町(佐敷村)広報
資料グループ 広報さしき 第77号(1983年10月)
ページ 5
年代区分 1980年代
キーワード 広報
場所 佐敷
発行年月日 1983/10/10
公開日