なんじょうデジタルアーカイブ Nanjo Digital Archives

わが家の誇り 愛情を肥料に盆栽づくり  兼久・目島興速さん

土づくりが何よりも難しいですね、と語るのは目島興速さん。氏の盆栽づくりは、近隣にとどろいています。あるときには、通りがかりのマニアが庭先の盆栽を見て、60万でゆずってほしいとかけ込んで来たこともあったということです。
このエピソードが示すように庭には、盆栽が所狭しとならんでいます。その中でも、今回推薦いただいたのは、ゆうなの盆栽。樹齢80年、仕立てはじめて4年という逸品です。
「子どもと同じぐらいかわいいですね。盆栽は奥が深いんですよ。それに型はなく、流派もありません。自由に自分の楽しみ方ができます。子どもよりいいかもしれませんね」
お父さんの影響で始めたという盆栽も、今や25年余のキャリア。町内の老人クラブの講習会、自らの盆栽グルーブと溝躍中の目島さんです。
「台風さえなければ、盆裁にとって沖縄は天国ですね。ジックリと盆裁と対面しているとストレスも解消します。精神衛生面からもおすすめしたいです」
太い幹、あたかも松のようにたれ下がった枝、まわりの盆栽よりひときわ目立っているゆうなの盆栽。これまでにするには盆栽仲間のアドバイスが数々あったといいます。盆栽づくりには、情報交換が大事とのこと。
グループ員間でも勿論のこと、県内各所へ足を伸ばすこともたびたびとのことです。
現在、目島夫人も盆栽をはじめており、良きライバルの出現に、目島さんは、嬉しさと脅威を感じる複雑な気持ちとか。
ゆうなは飽くまでもドッシリとしていました。

☆この欄では、町民の皆さんの誇りとするもの、腕、珍品茎宝を掲載します。情報をお待ちしております。

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大分類 テキスト
資料コード 008436
内容コード G000000493-0010
資料群 旧佐敷町(佐敷村)広報
資料グループ 広報さしき 第76号(1983年8月)
ページ 7
年代区分 1980年代
キーワード 広報
場所 佐敷
発行年月日 1983/08/10
公開日