かつて豊かだったわが町の土壌も、作物を実らせれば実らせるほどやせていっています。化学肥料の助けを借りてみても、それはほんの一時しのぎ、基本的な解決にはなりません。農作物の豊かな実りにとって欠かせないのは、何といっても肥えた土地です。地力の回復こそ明日の農業を発展させる元といえます。
こうした状況下にあって、このほど完成した新里推肥生産組合(森下力組合長)の推肥製造施設は、町農業の一層の発展をうながすものといえます。
現在、共同利用畜舎からの糞尿を自然発酵させ悪臭のない推肥を量産しています。すでに専門家の製品テストにも合格、町内各農家に出まわり喜ばれています。サトウキビはもちろん、野菜農家にも好評をはくしています。自然の肥料、有機農家が更に広がっていけば、ふるさとの土はまた多くの実りをもたらしてくれるでしょう。