なんじょうデジタルアーカイブ Nanjo Digital Archives

明日を拓く農業のために 浜崎地区土地改良事業計画実施まであとひと息

本町の農家1戸当りの経営耕地面積は約40アールと狭く、しかも分散して細切れになっているのが実情です。それだけに合理的な土地利用が強く望まれています。
今、町が進めている土地改良事業は、例えば分散している土地をひとまとめにして効率的な土地利用ができるという点だけでも、町全体の農業の振興や個々の農家の発展にとっていかに大事であるかがわかります。
本町耕地面積の3分の1を有する浜崎地区では、町の農業の一大発展を願い、土地改良事業実施の計画を着々と進めています。今、大詰めを迎えているのが、関係地主から実施の同意を得る作業です。
5月末現在の同意率は72%余。主管の経済課では、国、県による事業採択を可能にするためには、90%以上の同意が必要としています。
広大な同地区の土地改良事業の成否は、町農業の将来を左右するもの。ぜひ実現したいものです。
津波古地区で事業後、農作業に勤しんでいる方に、土地改良実施後の様子を聞いてみました。

何が必要かを考えました
私の土地は、土地改良前も道路に面していましたし、この事業の実施にはあまり積極的ではありませんでした。ですから、私が同意したのは、不便な人たちのためならという気持ちか強かったように思います。
今こうして換地も済んで新しい土地を耕している人たちはほんとに楽しそうです。私は、それだけでもこの事業を進めてよかったと考えています。土が入れかえられたので地力がすこし低下しています。でも、あとは私たち農家の心意気の問題です。
城間鉄夫氏

効率的な営農が
私は、大里村の嶺井から通ってこの土地を耕しています。私の村でも土地改良はかなりすすんでいます。今度佐敷でも実施されてたいへん喜んでいます。土地は、道に若干とられます。でも実際耕す面積は同じではないでしょうか。
私が一番喜んでいるのは、土地が一まとまりになったということです。私たちは、こうしてサトウキビを作っていますが、若い人たちはどうするかわかりませんし、新しい農業をするにも土地はひとまとまりになっているほうがどうしてもいいですよ。
城間正英氏

土地が生かせます
私の土地は、前は5筆ありました。そこは田んぼだったところで排水が悪くてたいへんでした。しかも道がなく不便でした。
土地改良をして私が一番良かったと思うのは、大きな道路に面するようになったところです。5筆全部で700坪ありますが、道路に面する部分が今では50mもあるんです。実に楽になりました。毎日畑にくるのが楽しくてしようがありませんね。土地を生かして使うということになるんでしょうねたいへん感謝しています。いい作物をつくっていきますよ。
外間昌吉氏

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大分類 テキスト
資料コード 008436
内容コード G000000492-0004
資料群 旧佐敷町(佐敷村)広報
資料グループ 広報さしき 第75号(1983年6月)
ページ 4-5
年代区分 1980年代
キーワード 広報
場所 佐敷
発行年月日 1983/06/10
公開日