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優良種豚導入で成果 養豚組合の指導みのる

「たしかにいい雄豚です。いいものはいくら見てもあきません。
それだけに、飼うのに神経を使います。カライヤンジーネー、イチデージ(飼いそこなうと大変だ)」飼育にあたる知念光雄さんは、語ってくれました。
この雄豚は、町の養豚組合(玉城安四郎組合長)が昨年11月に熊本県から優良種豚として導入したもの。その豚を飼育しているのが知念さんなのです。知念さんは、養豚16年のベテラン、組合から依頼を受けてこの豚の飼育にあたっています。それだけに責任も大きい。「雄豚は、5日に1回種付けすることが理想だといわれています。11月17日から始めて今までに25頭ぐらいになりますかね」。仲間内では、実に見事な種豚で県内でもめったにおめにかかれないと評判。さすがに大きい。高さは1メートルをこす。
「1メートルの高さをもつ豚なんてめったにいませんからね。」
普通の種付けをする場合、雄豚を雌のところへつれていくがこの豚の場合、逆に雌が来てくれる。
「運搬のとき傷をつけてもいけませんし、つかれさせてもいけませんしね」と知念さん。1日生たまごを10個もペロリ。精力をつけるためなのです。
養豚組合では、種豚の改良増殖をはかるため、町農協の補助を受けて、この豚をわざわざ熊本県から導入しましたが、予想以上の大あたり。先の県畜産共進会で金賞を射とめた新里やすこさんは、優秀な母豚づくりに懸命です。
この雄豚君、これら町内の母豚とペアでこれまた優秀な子豚をもたらしてくれることでしょう。

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大分類 テキスト
資料コード 008435
内容コード G000000480-0017
資料群 旧佐敷町(佐敷村)広報
資料グループ 広報さしき 第73号(1983年2月)
ページ 3
年代区分 1980年代
キーワード 広報
場所 佐敷
発行年月日 1983/02/22
公開日