町の発展にともない、人口の増加は、近年一段とその速度をはやめていました。そうした中にあって町民、関係者から、町内二つ目の小学校の開設が望まれ、当局の努力が開始されました。
教育を重視する町民にとっては教育環境・設備の面からも、新校の開設はかねてよりの懸案でした町民の努力、関係当局の働きの結果、馬天小学校の新設、開校が本決まりとなり、56年着工されました。
そして、本年8月29日、落成式典・祝賀会を喜びのうちに迎えたのです。それは、町教育界のひとつのエポックともなるできごとといえるでしょう。
新設・開校された馬天小学校は字津波古の西南端、県道137号線西側の丘陵地に建ち、町内を一望できる位置にあります。地形を考え、最大限利用した校舎は、教室から町全体が見渡せ、自分たちの町に対する親しみと誇りを自然に身につけることができるように配慮がなされています。
各所にとり入れられた近代設備に加え、オープンスペースも教室その他に生かされ、子どもの学習意欲を高め、自由な活動をうながす工夫もされています。
自然採光を充分に考えた体育館やオープンな図書館、どれをとっても次代をになう子供たちの教育の場にふさわしいものといえるでしょう。
豊かな自然に恵まれた佐敷町の特性を生かした学校、馬天小学校はまさにそのことを表現したものといえます。広い運動場に遊ぶ子供たちの姿からは、自由に伸びゆく明日が感じられます。
現在、屋外プールの工事が進行しており、完成をみれば、県下に誇る新設校となることでしょう。