本年8月1日、本町では沖縄県ではもちろん、全国で初めてという「リナック1500システム」による住民情報システムを導入、稼動を開始しました。
新システムは、漢字コンピュータと住民票などの自動検索機オンラインシステムです。約二万人分の住民データの即時処理と住民票・印鑑票を統一した「住印票」の保管と自動検索を合せもったその機能は、いま、フルに発揮されています。これまで、窓口サービスの向上の決め手となる迅速な証明書等の交付は、住民票、印鑑票ともに原票の検索にどうしても時間を要していました。また、迅速な交付ができないばかりか、原票のもどしや、二重登録のチェック、各種統計や名簿の作成に多くの時間と手間を要し、サービス向上に対し幾多の困難をかかえていました。
しかし、住民情報システムの導入により、それらの問題も解決され、大幅な窓口サービスの向上を図ることができました。
このシステムのもうひとつの特長は、漢字プリンターが接続されており、コンピュータの専門知識のない職員によっても住民異動データの処理が簡単に操作できる点です。
町の発展にともなって、住民情報に関する事務処理は、ますます複雑多様化をみせています。本町はコンピュータの導入によって、この事態に対処し、さらなる住民サービスの向上につとめているわけです。正確な情報処理システムの確立は、単に窓口業務の改善、サービスの向上がはかられるだけでなく役場全体の事務改善にまでつながっていきます。
システム導入時にかかげられた目標は、ほぼその目標を達し、九月に行なわれた町議選などでは、フル活動しました。これまで手作業によっていた選挙人名簿の作成などは、単に時間を短縮しただけにおわらず、見落しの恐れもなく、住民情報システムの機能を完璧に発揮し、導入の効果を改めて関係者に知らせていました。
今後は、各種住民情報関係の統計資料、該当者名簿の作成にその偉力を発揮するはずです。住民情報システム・コンピュータの導入によって現在、いろいろな面にその影響をみせ、役場に新風をそよがせています。町民へのサービスはさらに向上することでしょう。