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公徳心はどこへ行ったか 施設の拡充工事は進んでいるが 冨祖崎運動公園

昭和53年度から工事が始められた冨祖崎公園もいよいよ最終段階をむかえ、昭和55年度の野球場の完成につづいて、今年度は、運動場が完成します。
この運動公園は、冨祖崎の塩田跡を埋立ててつくられたもので、冨祖崎から仲伊保にまたがる3.3ヘクタールにもおよぶ大規模なもの。施設は、野球場、運動場のほか、児童広場、休息所、屋外ステージ、パーゴラ、管理棟などが設置されます。
昭和53年度に開始された同公園の建設工事も今年で四年目迎え、運動広場の完成で、野球とともに同公園のメインがそろうわけです。しかし、基本計画書によると、この公園が完成するのは昭和59年の予定。着工以来実に6年の歳月を要します。
今年度に完成することになっている運動場は、「多目的広場」と呼ばれ、単にスポーツのみでなく祭りや音楽会などな多目的な利用に供されることになっています。町では、この広場を来年度から町民利用してもらおうとの考え。また現在、大規模な植栽も進められてれており、来年度は、進入路、駐車場、児童広場を完成させる予定です。
ところで、町では、野球場などをすでに町民の利用に供していますが、去年できた管理棟のガラスが割られたり、トイレの手洗いや便器に故意に砂がほうり込まれていたり、落書きがされていたり、せっかくの施設が無惨な状態にあり関係者を嘆かせています。この施設を利用する人たちの公徳心はどこへいってしまったのでしょうか。町でも、管理条例などを制定して対策を講じる予定ですが、これでは、莫大な予算を投じて作られた施設が無駄になってしまいます。公共物を大切にしたいものです。

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大分類 テキスト
資料コード 008435
内容コード G000000489-0002
資料群 旧佐敷町(佐敷村)広報
資料グループ 広報さしき 第71号(1982年12月)
ページ 1
年代区分 1980年代
キーワード 広報
場所 佐敷
発行年月日 1982/12/18
公開日