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馬天小へブラジルから贈物 ピラニアのはく製や魚の化石 県内ではみられない貴重なもの さっそく教材として活用へ

馬天小学校の校舎が完成し、二学期から新校舎での学習が行われていますが、このほど、その完成を祝ってブラジルの佐敷町郷友会の山城粒吉会長からピラニアのはく製など数点が届けられました。先にブラジルを訪問された知念温吉さん(外間)に託されたもので、県内では、めったにおめにかかれないもの。9月4日に贈呈式が行われ、山城町長から當山校長に手渡されました。
山城会長から贈られたのは、猛魚ピラニアのはく製、12万年前のものと推定される魚の化石、水晶、アメチスヌ六角柱の鉱石、鉄鋼石、砂鉄など9点。
この貴重な記念品を受けた馬天小学校の當山校長は、「開校間もない馬天小学校には、教材となる標本がなくこれから揃えなければならないと思っていた矢先にこのような貴重なものをいただいて感謝にたえない。子供たちが見たこともないものだけにさっそく理科の教材として役立てたい」と、うれしそうに語っていました。
馬天小学校にとって、この贈り物は、教材提供の第一号となりました。
山城会長は、山城町長にあてた手紙の中で先に故郷を訪問した津波亀雄郷友会副会長や、開発青年隊の25周年記念で本町をおとずれた城間清則君の佐敷町での歓迎に対してお礼を述べた後、「戦後の荒廃の中から立ち上がり町復興のために日夜懸命の努力を続けられている町民の皆様の誠意と情熱に対し心から感謝申し上げます。今後とも優秀な人材の育成になお一層の御努力をたまわりますようかげながらお祈りいたします。」と結んでいます。
この様な心の交流が、次代を担う児童らに反映して、素晴らしい土台となれば幸いです。

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大分類 テキスト
資料コード 008435
内容コード G000000488-0003
資料群 旧佐敷町(佐敷村)広報
資料グループ 広報さしき 第70号(1982年9月)
ページ 3
年代区分 1980年代
キーワード 広報
場所 佐敷
発行年月日 1982/09/15
公開日