与那原地区交通安全協会会長 奥原 崇実
<地区全体の問題>
佐敷町が、昭和52年、53年と交通事故第一当事者居住市町村別ワースト1を続けたときには、私も関係者のひとりとして遺憾に思いました。
佐敷町の皆さんの努力で、54年、55年とワースト1を返上され、もうこれでだいじょうぶと思っていた矢先にまたワースト1と聞いてショックを受けています。去年は、玉城村がワースト1でした。同じ地区内から続けてワースト1が出てしかも大里が4位、知念が5位です。このことは、当協会としてもゆゆしきことです。
佐敷町においては、これまで住民大会の開催や交通安全キャンペーン駅伝大会を開くなど交通事故防止の運動を熱心に推進してこれらましたが、こういう結果になって大変残念に思います。
交通事故の問題は、我々の身近な、しかも切実なものとして大きな社会問題となっています。
交通事故追放の運動は、警察官や町内の指導者だけで推進できるものではありません。地域住民の協力なくしては不可能です。
当協会においても、単に地域のこととしてではなく、地区全体の問題としてワースト1返上、そして、交通事故防止の運動に取り組まなければならないと考えています。
佐敷町の皆さんも、交通事故ゼロをめざし、正しいルールとマナーを習慣づけるぺくワースト1の返上のため奮起されんことを期待します。
町交安全母の会 志村 政子
<交通三悪の追放を>
二年連続のワーストワンの汚名を返上して「事故のない住みよい町づくりをしょう」と昨年9月に佐敷町交通安全母の会が誕生しました、
11月は、町内交通安全キャンペーン駅伝大会に初参加して交通安全のアピールにも努め、また、家庭において事故防止を図る気運を盛り上げるための話し合いを持つよう促進もして参りました。
そんな中で三たびワーストワンは、やはり『ショック』としかいいようがありません。
昨年11月に与那原署がまとめた資料によりますと、本町の交通三悪検挙者のなんと多いこと。無免許21名、飲酒18名、速度違反(25キロ以上)3名、また、町内に住所を有する人で、他本町村で事故を起こした者が16名もあり、56年中に町内で発生した事故も重傷3名、軽傷6名と死亡事故ほどありませんでしたが、実に驚く程の数字です。しかも、56年県下の統計では、交通事故第一当事者が26名で、一万人当たりになおすとワーストワンというこの憂うべき実態に恐怖すら覚えます。
この実態をどうとらえ、対処して行くべきか、今後私達全町民の課題だと思います。私達母の会でも、母親の立場から、交通三悪、特に飲酒運転や無ぼう運転等の追放を図り、事故を未然に防止するための具体策を話し合い、対処しなければと考えています。