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母と子の会話 物を大切にする心 代用できない物で養う

いまの子供は、昔の子供と違って鉛筆や消しゴムをなくしても平気、とくに低学年の子供はその傾向が強いようです-これは、ある小学校の先生の言葉です。
たしかに、いまの子供たちには、“もったいない”と思う気持ちが欠けている一面もあるようです。持ち物を最後まで使わずに、飽きるとすぐに新しい物に替えたがります。
とくに学用品など“学校で使うもの”については、なくしてもまた買ってもらえるせいか、大切に使おうという気持ちが薄いようです。
これがエスカレートして、なくしたら買ってもらえる、だからなくしてしまおう-こんな心理が働き、学校で落とし物が増えているとしたら恐ろしいことです。
親にしてみれば、せめて学用品ぐらいは不自由させたくない、と思うものですが、必要もないのに買い与えることは、子供に甘えやぜいたく心を植えつけることになりかねません。
子供には、物の大切さを教えるとともに、欲しがってもすぐには与えない、欲しがってもいない物を与えない-こうした配慮も時には必要です。
また、なくしてもすぐに同じ品物を手に入れられることが、物を粗末にする原因とも考えられます。与える品物についても、代わりがない、他の物で代用できないもの(たとえば親の手づくりの品)を与えるなどして、物の大切さを理解させるのも一つの方法です。

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大分類 テキスト
資料コード 008435
内容コード G000000483-0018
資料群 旧佐敷町(佐敷村)広報
資料グループ 広報さしき 第66号(1981年12月)
ページ 4
年代区分 1980年代
キーワード 広報
場所 佐敷
発行年月日 1981/12/05
公開日