社会教育の範囲は、一言でいえば「生まれて、死ぬまでの人間教育」と言えます。すなわち、『生涯教育』の概念を中核として、すべての事業を行なわなければなりません。種々の学級や教室も前述の基本概念に沿って計画、運営されなければなりません。子ども会活動から始まって、老人クラブまで、それぞれの年齢又は組織と関わっていきます。婦人会関係に焦点を当てて言えば、婦人と称される年齢の人々に対する社会教育が果すべきすべての事を担わなければならないのです。具体的には婦人会という独自の主体的活動を行なう社会教育団体の活動を諸々の形態で支援する事です。婦人学級も婦人の生涯教育の一つの学ぶ場と機会として設定されています。又、人間として幅広い教養と趣味を拡充し、町内地域の婦人の仲間意識、連帯感を深めるためにもその他の教室等が不可欠になってきます。その要求に応えるために開設したのが書道教室、和裁教室、生け花・ものつくり(人形づくり、七宝焼)教室の三教室でした。
三教室とも一回、二時間を基本として行なわれました。
講師は、書道が平田喜長先生、和裁が前城キヨ先生、生け花、ものつくり教室は、浜元米子、山内清子、小谷洋子の3 名の先生、計5名の先生方に指導していただきました。
そして、11月30日には、これまでの成果と反省を兼ねた、三教室の合同閉講式と作品展示会を開きました。
受講者の皆さんは、各自の作品を前に、「機会があればまた参加したい、たいへんいい勉強になったので、もっとたくさんの人が参加してほしい。」と話していました。
教育委員会では、社会教育が行なわなければならない課題は無限にあり、文化、教養教室として今年から開設した三教室も婦人会だけの要求にすら、まだまだ応えてないという現状を踏まえ、今後、三教室だけでなく、多くの教室を開設しすべての社会教育団体の求に少しでも近づいていけるように努力を重ねることにしています。