津波古 新開 盗犯防止モデル地区に指定
与那原警察署は、津波古、新開を昭和56年度県警本部長指定の盗犯防止モデル地区に指定しました。これは、集中的に防犯活動を展開し津波古、新開地区における盗犯の発生を防止し、あわせて佐敷町全域に対する盗犯を防止するとともに、盗犯防止の意識の高揚を図り「犯罪のない住みよい町」にするために指定したもの。
推進協議会の結成
与那原署では、町とタイアップして、津波古、新開地域の区長、有志若干名を推進委員として委嘱するとともに、4月30日に推進協議会を結成、盗犯の発生を抑止するため、次のことを推進していくことにしています。
(1)立看板の設置
「しめていますか心のカギと家のカギ」
「ドロボウを防止し住みよい町にしよう」
の二点を広報の重点目標にかかげ立看板をモデル地区に設置し、さらにチラシを町全世帯に配布し盗犯防止の意識の浸透を図る。
(2)地域の連帯意識の強化
都市化の進展に伴い地域住民の社会連帯意識の稀薄化が防犯上大きな障害となっている。このことは、「プライバシー尊重のため人ごとには触れたくない。」という都会的風潮が起因し近隣の連帯感が欠如した現象である。これを打破し地域居住者の共助意識と防犯組織の体制の確立を図ることにした。
ア、被害通報の徹底と被害者保護
どんな小さな犯罪被害でも遠慮せず早めに警察に届ける。警察では、被害者のプライバシーを尊重し秘密を守り保護を徹底する。
イ、防犯診断の実施
推進協議会の委員と与那原署が合同して各家庭、事業所等を巡回して戸締り状況や防犯設備の状況を点検する。
ウ、防犯連絡所の増設
警察とパイプ役として地域に貢献できる誠実な方に防犯連絡所になってもらい、地域の防犯上障害になっている問題を解決する。
防犯防止の具体的対策
防犯の効果をあげるためにはロック=錠前などの戸締り設備、アラーム=防犯警報機や非常通報などの警報装置
ウオッチ=人による監視と警戒の三つがうまくかみ合うようにしなければならない。
特に一般家庭では次の点を心得る。
(1)戸締り設備
ワンドアツーロックにする。つまり、一つのドアに主錠のほかに補助錠をつけて戸締りを厳重にすること。
(2)戸締りの習慣
寝る前に戸締りを確かめる習慣を家族全員が身につけるよう努める。
(3)留守にする場合の心掛け
ちょっとの外出でも必ず戸締りをし近所に協力を依頼すること。
(4)外灯をつけよう
就寝する場合、家屋内は暗く外は明るくする。
(5)ドロボウにはいられたら
▽ドロボウがはいっていることに気がついたときはまず安全を考える。
▽すぐに110番で警察に知らせる。
▽現場はそのままにしておく。
むすび
管内の盗犯発生状況は刑法犯総数の90.9%を占め年々増加の傾向にあるのが特徴です。与那原署がかかえる当面の問題として盗犯の防止と検挙に努力を傾注しています。犯罪の防止はいうまでもなく警察のみの力では限界があり地域のみなさんの協力が必要かつ不可決です。