第1回佐敷町健康づくり推進大会が、3月28日午後1時から老人福祉センターで行なわれました。この大会は、”自分の健康は自分で守る”をメーンテーマとしてかかげ、昭和55年度から始まった健康づくり事業の1年間の総括と今後の方向性を、みんなで語りあい、みんなでこの事業を推進していこうという趣旨のもとに開催されたもの。特に近年の経済社会の著しい変化に伴う、人口構成の老齢化、栄養摂取などの問題が成人病や肥満、貧血などの増加を促し、新たな保健衛生の問題となってきているおり、大変意義深い大会となりました。
大会では、まず、主催者を代表して、山城時正町長があいさつに立ち、 「町としても疾病の予防対策はもとより、積極的な健康増進対策、保健衛生対策を一層強力に推進する所存でありますが、保健衛生の向上と推進は、単に行政の施策のみで達成できるものではありません。住民の積極的な参加によってはじめてその効果に期待できるものであります。」と述べました。
その後、佐敷町議会議長知念慶得氏、那覇保健所長原実氏の来賓としてのあいさつがあり、与那嶺紘也住民課長が「佐敷町の保健衛生活動」と題して基調報告を行ないました。
そして、これまで、地域で保健衛生、健康づくりにかかわってきた那覇保健所 佐敷町駐在保健婦の大城ヨシ子さん、佐敷町母子保健推進員の知念芳子さん、佐敷町老人クラブ連合会会長の渡名喜元尊さん、佐敷町婦人連合会会長の宮城節子さん、佐敷町生活改善連絡協議会長の城間治子さんがそれぞれの立湯で事例発表を行ないました。
最後に全体討議が行なわれ活発な意見交換が行なわれ、その中で「自分の健康は自分で守る」ことももちろん大切であるが、もっと積極的に「自分の健康は自分でつくる」という姿勢も重要ではないかという前向きな意見も出されました。
この討論は、琉球大学保健学部の宮城重二氏を座長に、那覇保健所長の原実氏、沖縄県営農指導専門技術員の渡久地トヨ氏、那覇保健所主任保健婦の金城英子氏が助言者として参加され、それぞれの立場から適切な助言をなされました。
活発な意見交換がなされた後、宮城座長はまとめとして「町ぐるみの健康管理活動を言葉ではみんなでいっしょにやりましょう。ということではあるのですが、本日の大会の意義というのは、大会に参加した方々が、この討議を通じて真剣に考えることにあると思います。そして、そのひとりひとりが地域へ帰り、他の人も一緒になって活動を展開していけば理想的な形になると思います。今日このまま別れて、何もしないで、来年の大会に集まっても何の進歩もありません。」と結びました。