「なかよく遊びなさい」といくら注意しても、子供たちの間では、いじめる=いじめられる、という関係がどうしても出てきます。
自分の子供がいじめてばかり、あるいはいじめられてばかりですと、間に入って仲裁したり、口出ししたくなるものですが、一般的には子供たちだけに任せておくのが賢明な場合が多いようです。
ただし、相手にケガをさせてしまったり、ケガをさせられたりするような場合は、「してはいけないこと」として、きっぱりやめさせましょう。
子供は、いじめたり、いじめられたりといった遊びを通して、“人とのつき合い方”を学んでいくものです。なるべく大勢の子供と遊ばせるようにしましょう。
体の弱い子、乱暴な子、内気な子、自分勝手な子……いろいろな性格の子とつき合うことで、自分と他人との違いを知り、自主性や思いやりなどの対人意識を待つようになります。
自分の子供が、いじめられてばかりいるからといって、友達から引き離してしまうのは場合にもよりますが、考えものです。いじわるをされても、それにくじけず仲間に加わろうとする子供は、ある面ではたくましく、人のことを思いやる、リーダー的な存在に育つことが多いといわれます。
「いじめられた」と泣いて帰ってきても、ケガなどがない場合、子供どうしの関係にあまり干渉しない方がよいでしよう。
一方、弱い者いじめをする子供には、「かわいがられたい」という欲求が満たされていないことが多く、それが逆の面に出て、いじわるとなることがあるようです。
この場合、ただしかってみたところで効果はありません。自分がかわいがられていることを感じさせるなど、お母さんのやさしい愛情が必要でしょう。
いじめっ子には、他人への”思いやり”を育てていくようにしたいものです。