団結と融和の精神で はばたけ佐敷町 評価される各団体の強力な取り組み
佐敷町町制施行記念祝賀まつりは、5月31日と6月1日の両日にわたって、新開の老人福祉センターとその横広場で盛大に行なわれました。この祝賀まつりは、明治41年4月の村政施行以来72年余にわたってなれ親しんできた村政に別れを告げ、新しく佐敷町として出発することを町民がこぞって祝おうと開かれたもの。まつりは、31日の祝賀パレードをかわきりに、町内の婦人会、老人クラブ、小中学生、幼稚園児による集団演技、そして、夕方は、島唄フォークコンサート、民俗芸能大会と続き、フィナーレをかざる花火大会では会場も万余の観衆でうまり、佐敷村よサヨナラ! 明日からの新しい町づくりに全力であたろうと、万才を三唱しながらちかいあいました。特に民俗芸能大会での、小谷、新里、佐敷、屋比久の綱引ちガーエーは圧巻で、まさに新生佐敷町の息吹を感じさせた一場面でした。一方、老人福祉センターでは、絵画展、書道展、歴史展が開かれ、伝統の町、文化の町佐敷のイメージアップに一役かいました。老人福祉センターをおとずれた町民も、センターの完成を喜ぶとともに、すぎし日の数々の写真や歴史の遺物を前に感慨深げでした。また、会場では、産業展と銘うって町内の農業・水産業・商業・工業の各部門から特産品の展示即売を行ない消費者の好評を得ました。そして、漁協は昔・佐敷の沿岸でさかんに行なわれていた地引網を再現、とれた魚を子供たちにくばり喜ばれました。婦人会、生改グループ、農協婦人部は、三者一体となって、生活を工夫する展を担当、自分たちの身近でとれるものを利用した農産物を加工したものを展示、試食会を行ないました。また、各家庭で、不用となった衣類を集め格安の値段で販売したりするコーナーを設けました。こうして、祝賀まつりはこれまでに例のない町内多数の団体と町民の参加によって盛会に終わることができました。私たちは今後、新しい町づくりまい進するわけですが、まつりで如実にあらわれた町民の団結と融和の精神をさらに充実、発展させなければならないと思います。
「広報さしき」はここにまつりの模様を写真特集としておとどけします。
▲町制施行記念式典
式典には、多数の町民が参加、町昇格を祝った。
その中では、村づくりに尽力なされた歴代村長、
議長が表彰された。
▲外間のミルク燈籠
字外間で旧の7月16日(ヌーバレー)と8月9日(カシチー)
に行なわれている行事で豊作を祝い感謝する。
この日は外間だけでなく町全体の発展を願った。
▲カーエ一で踊る婦人達
町昇格の喜びを笑顔いっぱいに。
▶記念植樹
式典には、西銘知事も参列、
町民を激励、その後老人福祉センター前で記念植樹。
▲小学校のマスゲーム
〃はばたけ佐敷町〃町の発展を願う心は大人も子供も同じ、新しい町づくりは子どもたちの手にゆだねられた。
▲中学生のめでたい節
女子中学生280名によるめでたい節、なれぬ手つきで沖縄の踊りに挑む。
▲イヨーンサリーグワー
字新里に伝わる民俗芸能。いわゆるガーエーである。 まつりでは新里の外小谷、佐敷、屋比久が競演、まつりは最高潮に達した。
▲青年会のエイサー
津波古青年会が中心になって力強くエイサーを披露。
▲カスタをたたいて
幼稚園児も日ごろの腕前を発揮。さかんな拍手がおくられた。
▲国頭大福
青年会活動もますますさかんに。「ふるさと運動」に取りくむ
彼らはエイサーをはじめ沖縄の芸能に挑戦
▲展示会
老人福祉センターでは、絵画、書道展、歴史展が開かれた。
歴史展では上城から発掘されたものや古い写真などを展示。
▲老人クラプの踊リ
これまで村の歴史はこの人たちが築いてきた。新しい町づくりは若者たちにバトンタッチ。いつまでもお元気で。
▲祝賀パレード
商工会を中心に町内をくまなくパレード。 “商工業の発展は我々の手で”