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老人福祉センターの完成に期待する 老人クラブ連合会会長 渡名喜元尊

待望の老人福祉センターが実現の運びとなり、去る11月吉日、現場において、当事者関係者臨席のもとに盛大厳粛な地鎮祭が行なわれた。私も列席の光栄に浴し、感激を新たにした一人である。
さて、変動する社会、経済的世相の中にあって、高齢者社会を迎えようとする今日、老人問題は重要緊急課題の様相を呈し老人福祉への期待は国民的要請となっている。  村老人クラブ連合会も、創立この方15年組織の強化、運営の合理化、活動の活発化等地域の実情に応じて展開して来たが満足の域に達しているとはいえない。
私たちは、常日頃 活動の場である福祉施設の建設を痛感し昭和52年6月総会に於て「総合福祉センター建設に関する要請決議」を採択して村当局と議会に対し決議文を提出した。
これに対し、村当局や議会も深いご理解と誠意を寄せていただき、おかげを以て、創立15周年を迎えた今年着工できたことは何よりの喜びであり、有難いことである。
ご承知のとおり、老人福祉施設には、養護老人ホーム、特別養護老人ホーム、経費老人ホーム、及び福祉センターがある。
そして福祉センターにも(特A型)(A型)(B型)があって、施設の目的は、地域の老人に対して、各種の相談に応ずるとともに、健康の増進、教養の向上及びレクリエーションのための便宜を総合的に供与し、もって老人に健康で明るい生活の資とする。また事業の目的として①相談及ぴ指導(生活、住宅健康等) ②機能回復訓練 ③教養の向上(老人大学、講演会 講習会 読書等) ④レクリエーション(囲碁 将棋 芸能 入浴等) ⑤就労相談 ⑥老人クラブに対する援助等がなされることになっている。聞くだけでも胸がおどる。
ちなみに本村の老人福祉センターは、特A型で敷地面積が6488平万メートル、建物延面積1051平万メートル、総工費2億というからその規模の広大さは推して知ることができる。
更に設計が県下屈指の国建、業者が村出身の屋比久建設で、共に豊冨な知識と経験、卓越した技術の持主であるので、近代的沖縄一の福祉センターが見ごとに完成するであろう。
一日千秋の思いで落成の日を待ちわびている。

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大分類 テキスト
資料コード 008435
内容コード G000000475-0006
資料群 旧佐敷町(佐敷村)広報
資料グループ 広報さしき 第59号(1979年10月)
ページ 2
年代区分 1970年代
キーワード 広報
場所 佐敷
発行年月日 1979/12/20
公開日