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ワースト1の返上を 昨年に続いてトップ 交通事故加害者調べ 交通安全で村民運動を展開

沖縄県青少年交通安全対策室が発表した昭和53年度の交通事故加害者の居住市町村別ワースト順位によると、本村は、一昨年にひきつづき、昨年もワースト1という不名誉な記録をつくりました。これは、私達が生活している市町村の人々が、どれだけの交通事故をおこしているかを調査したもので、結果は、そのままドライバーの不名誉にとどまらず、私たち村民の、交通安全に対する認識の低さを物語るものだといえます。佐敷村交通安全推進協議会(山城時正会長)では、このことを重視、先の総会において、いろいろ討議を重ねた結果、今年度の活動の重点目標として「沖縄一交通道徳のすぐれた運転手の多い村をめざし、ワースト1を返上しよう。」を掲げ、今後、村内の各機関、各種団体を網羅した交通安全の運動を積極的に推進することにしています。
この調査を全県的にみると、交通事故発生件数は、昭和52年度の1991件に対し、昭和53年度は、1644件と、347件減少しています。減少率は、17.4%となります。
本村の場合、第一当事者の数は表1が示すように、昭和52年度の29件から、昭和53年度は、23件と6件の減少をみせてはいます。しかし、減少率は20.69%となり、県全体の減少率に及んではいるものの、人口の割には、発生件数が多いためあいかわらず上位にランクされています。
次に、29件の事故をどこで起こしたかをみると、表2のとおりです。佐敷村9件、那覇市6件、浦添市3件、南風原村2件、与那原町、西原町、沖縄市各1件となっています。これは、村民の通勤圏とほぼ一致するものです。佐敷村での事故が多いことを考えたとき、交通安全運動の一対策として交通環境の整備があげられるが、国道331号線の整備と相反するかたちで、事故があいかわらず多いということに注目する必要があります。
さらに、表3の交通事故発生の原因別調査によると、一番多いのが、安全運転違反13件、優先通行違反、歩行者保護違反各3件、酒酔運転等1件、交差点の安全運転違反、過労運転等各1件となっています。内容は、まさしくドライバーとしてのモラルの低さを問われるものばかりです。
こうして、調査結果をみてくると、たとえ調査方法に問題があったにしても、私たち村民にとっては決して無視できないことです。
佐敷村村交通安全推進協議会では、村民の生命と財産の安全を確保するとともに、ワースト1返上のために、次の四つを基本として運動をすすめていくことにしています。
1、交通環境の整備
2、車両の安全点検
3、運転者の資質の向上
4、交通安全思想の全村民への普及徹底

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大分類 テキスト
資料コード 008435
内容コード G000000473-0008
資料群 旧佐敷町(佐敷村)広報
資料グループ 広報さしき 第57号(1979年8月)
ページ 3
年代区分 1970年代
キーワード 広報
場所 佐敷
発行年月日 1979/08/01
公開日