冨祖崎公園の本格的な工事が、いよいよ今年度から着工されます。同公園は、冨祖崎地区から仲伊保地区へまたがるもので3.3ヘクタールにも及ぶ大規模なもの。53年度で埋立造成工事をほぼ終わり、今年度から、運動場、野球場などの工事に取りかかります。この公園の建設工事は、総額2億8400万円の工事費で、国から二分の一の補助を受けて、5カ年計画で行なわれます。完成は、58年3月の予定です。同公園には、運動場、野球場のほかに、児童広場・休憩所、屋外ステージ、パーゴラ、管理事務所などが設置されます。将来はナイター設備も完備し、村民のスポーツの場、憩いの場としての機能を十分はたしうるものと期待されています。
冨祖崎公園の概要を、建設課の冨祖崎公園基本計画書からひろいだしてみました。
《野球広場》
面積が約9千平万メートルの野球場である。ここでは、軟式野球ソフトポール等が行なわれる。周囲は、土盛をして、法面をつくり領域を明確にし、植栽をして、防風、防潮の役割りをもたせ、観客席も兼ねさせる。地表植栽は、平担地、法面とも芝生地とする。植栽樹木は、緑陰をポイント的に配置する。球場自体の広さとしてはホームベースより両翼75メートル、センターに90メートルとり、両サイドヘ屋根付きのダッグアウトを設置する。
《多目的広場》
面積が約1万1千平方メートルのいわば運動場である。ここは、運動会、かけっこ、お祭りなど多目的な利用に供される。周囲は、野球広場と同じように土盛をし法面にする。植栽に関しても野球広湯と同様の処理をする。200メートルトラックを設ける。
《屋外ステージ》
小集会、ミニコンサートなどの催しものができるように、野外ステージを設置する。
《パーゴラ》
パーゴラは、コンクリート造で格子状に梁がめぐらされて、これがルーバーとなり、日陰を確保し人々の休憩、語りの場の中心としたい。ここには、ベンチやテーブルを備えつける。
《児童広場》
幼児から低学年を対象とした広場である。ここは、大砂場、ブランコ、スベリ台等の遊具とあずまやを配置する。床の仕上は、ビーチコーラル敷と芝生地で構成し緑陰樹木を効果的に配植する。
このように、冨祖崎公園は、すばらしい施設を取り入れた総合公園として、その完成が多くの村民にまたれています。